沼津大学第1回セミナーを開催しました!
今回のテーマは、「家紋〜あなたと先祖の絆」で、会場をお貸しいただいている井草呉服店の井草雅彦様にお話いただきました。
呉服屋さんらしく、2尺の木の物差しを指し棒として使われていました(^^)(2尺の物差し、今は入手困難なようです)
沼津近辺の、家紋が飾ってあるスポットの説明からお話いただきました。
県内でお馴染みのお惣菜屋さんである「天神屋」さんは、「梅鉢」。菅原道真公が祀られている天神さまに由来しているようです。
「紋屋」さんという紋を入れる専門の職業もあるそうで、沼津には2件あるそうです。
家紋と名字の関係
藤原氏を例に教えていただきました。
藤原氏の家紋は「藤」が有名ですね。
藤原氏には、摂政になれる家系として「五摂家」というものがありました。
「九条家」「一条家」「二条家」「近衛家」「鷹司家」ですが、家紋は藤原氏と全く一緒ではなく、それぞれ少しずつアレンジを加えたものであったそうです。
現代の名字との関係で
地名に依るもの「加賀の藤原氏=加藤」「伊勢の藤原氏=伊藤」「近江の藤原氏=近藤」
職業に依るもの「左衛門衛=佐藤」「斉宮頭=斉藤」
というルーツがあるそうです。
名字と家紋について詳しく書かれたページがありましたので、よろしければご覧になってみてくださいね。
源氏の家紋
「笹竜胆(ささりんどう)」ですが、源頼朝が使ったという記録は残っていないそうです。
また、鎌倉市の市章は、笹竜胆のアレンジになります。
りんどうは、源頼朝の奥様の北条政子が、蛭ヶ島の配流中に頼朝に送ったという花とのことですが、「悲しみに暮れているあなたに寄り添う」という花言葉とのこと。
その頃から花言葉が存在していなかったとは思いますが、ピッタリなシチュエーションですね!
天皇家
天皇家といえば、菊ですね(^^)
天皇家本家の菊は「十六弁八重表菊」というもので、宮家はそれぞれ別の家紋を持っています。
現在は、皇族以外でも菊花紋の使用が可能となっています。
天皇家には菊紋だけでなく、「日月紋(じつげつもん)」「五七の桐紋」もあります。
神社の紋
神社には、複数の紋を持っているところがあるようです。
伊勢神宮は、菊紋と花菱紋
三嶋大社は、八角に三の字と、桐紋
などなど。
神社に出かける際には、意識して紋っぽいものを探してみると面白そうですね!
家紋は、家族と同じく守り継いで行くもの。
家紋を調べることで、自分のルーツも詳しく調べたくなるかもしれませんね(^^)
そして、紋付きの着物のご用命は、井草呉服店へぜひぜひよろしくお願いいたします!
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